太陽魔術                                                                               

みづ(水)とマ行 M
 <コメント>
周りを固めて内部を守る守備心型。
この心型が人体では骨格になり、マ・ミ・ム・メ・モ・M系の声を発したといいます。
ミヅ(水)の「ミ」はマ行の守備心型。
守備心型は内部を固めるから転じて、「内部に力がこもる、動力が内転している」の意味があり、水の「ミ」はそれを現しているとしています。

また煙(ケムリ)の「ム」、雲(クモ)の「モ」もマ行も音で、水とおなじように、内部に力がこもったものという意味が含まれていると言っております。。

 
神話では、太古のはじめに生命光体が地界へきて、外にさからひ、内をまもるときには、 のような心型になったとした。
やがて躰では、歯や骨格や拳やのように、力を内部にこもらせる、内部をまもるはたらきにあらはれた。
心臓が血液をおさへおさへするような、この 心型は、(男は、マの字、ムの字、Mの字などの形に、中をおさへる、中をかこむ、などの感情をかんがへてもみたが、しばらくかかって、力を内部に回転させる 守備心型は、)マミムメモM系の声をだすときこえた。
だから。マ行M系の声には「力を内におさへる。力が内転してゐる。かこむ。守る。こらへる。動力。うごめき。力。」などの感情が基本的にはあろうとした。

とをあはせた顔型の色白い女性が、男の目のさきにちかづいてゐる。
口のうごきと目のうごきとがいっしょになって愛嬌をまく。
川柳をよむので,「私らの、かなづかひにも考へてしまふことですネ」と、机のうへにふっくらした手をのせる。
男は、ナゼ、このように心をうつろにして自分の説をのみこんだようなことを言ってくれるのだろうかと、うろうろする。
こんなとき男の胸に、日本の先祖は、実にすぐれた、実にえらい、驚倒の感覚、第六感、透視力、をもって、人間の声の感情を、アカサタナハマヤラワ五十一音にととのへたものではないか、とみる敬意が、涙のようににじんでくるのだ。

「ケンカするとき、こぶしをにぎってるでしょう。この、拳をにぎるのは、力を内部に回転させる。力を中にこもらせる。力を中に守る、のだとおもひますヨ。
頭蓋骨が脳をまもってゐる。昔ネ。いのちが、はじめてこの世にきたときに、外から暴風、あらし、におそはれた。
そのとき、いのちの心は、どんな形になったのかナ、とおもひましたヨ。
たぶん、四方をかためたろう。
力を中へいれてこらへたろう、外をかこんで力を内に回転させたろう、と、おもったんですヨ。
のような心の形をつくったとしましたヨ。
その心が、骨とか歯とか心臓とかの、中をおさへる、躰のささえをこらへる、そうゆふはたらきにあらはれる、と、なったのですネ。
この、骨や歯のような、中をかこむ、 の心が、声をだしたらネ、私は、マミムメモ、M系統の声をだすようにきこえたんですヨ。

空とぶ雲ネ。この雲も(ク )入れてゐる。(モ )中に動きをこもらせて」ゐるように見えてサ、エントツからでる煙ネ、この煙にも.「ケムリ」の「ム」があって、これもマ行だから、(ケ )入れてゐる(ム )中に動く力をこもらせて(リ )つながる」ようにみえてサ。
雲も、モクモクとうごめきがはいってゐる、動力がはいってゐるように見えるし、煙にも、モクモクとうごく力が内部にはいってゐるように.私には.みえてきたんですヨ。
モクモクと言ふでしョ。.モクモクは、「(モ )動く力が内転して(ク )入ってゐる」なにか、うごめきがこもってうごめいてゐる、ことぢゃないのかナ、彼は黙々としてゐる、などの、「黙」は、訓音だから.どうかわからないが、音だけでみると.彼は『(モ )動きを内にこらへて(ク )入れてゐる」ことにでるんですヨ。
「モタモタしてゐる奴だなア」とゆふ、この、モタモタも、『(モ )力を内におさへ(夕)とって」ゐる奴だなア、となったんですネ。

「むづかしい話だ」なんてゆふ「むづかしい」のムも(ム )中に内容がおしこめられて(ツ)そこにとられて(カ )入ってゐる(シ )状態」と、なったり、ああ困っちゃった、などとゆふ「こまった」のも、『(コ )引っこんで(マ )中に力がこめられてしまった(リ)つながり」になって、心の動きが外へでないんぢゃないのかネ。」

アラ、アラ、アラ、と.女性は、うまく男を調子づける。
川柳の女性は.わらひの仲間だちと親しいのだから.たくみに要点をきいては、笑ってみせて合点してゐるふうにとれる。

「のむ水の「ミヅ」もネ、舟のはしる海の「ウミ」にもネ、ミヅの「ミ」、ウミの「ミ」があってネ。
水には、「(ミ )動力が内転してゐる」ようにみえて、「(ミ )動く力が中にこもってゐる」ようでネ。
水、「ミヅ」といへば.「その、(ミ )動く力が(ツ)進みでるもの」となってサ。
その水が溜った、といへば、「たまった」の「タマリ」にも.マ行の「マ」があってサ.水が溜ったのは、「水が.(夕)進みの(マ)動きがおさへられた(リ )左右」と、なりましたネ。」
 
「めづらしいお話だワ」などと、川柳女性はゆふ。
「うん.その「めづらしい」もサ、『(メ )中にこもって内転してゐた力が(ツ)進み出て(ラー)こっちへつながる(シ )状態」になるから、めづらしい、の音だけでみると.中から力が出てきたのをみつけるイミに、出ますヨ。
「メ」のうちは、『(メ )動きが内転してゐる」となるんですヨ。
この目も、草木の芽も、「メ」のうちは、『( メ )動力が中にまはってゐる、内に力がまはってゐる」のぢゃないのかナそれを、「見た」となれば、これは、マ行には、囲む、内におさへる感情もあるとみたので、『「ミ 」心におさへ、「 夕」とる』とも出るネ。

それを見ず、ミズとなると、「(ミ )心におさへることを、(ス )基点にをく、ゼロにをく」と、動いてゐな
い、見ることに進まない.としようかナ。
サ行には、原点にゐる心、を見たでしヨ。
 
「アラ、はじめて.きくことだわヨ」
 男は、フト、ここでボンヤリした。
はじめてきく話だ、と女性がゆふのだ。
さびしいおもひがする。
はじめて、の「はじめ」にも、マ行の「め」があるが、これは、『(ハ()ひらいて行く(シ )基点の(メ )内にこもる力が」とでてきて、男の考へる、声の感情に、すこしも、ちぐはぐではない。
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