性 体位 |
性 体位(一) ア行、 の心の型、これは発情の体位、性衝動 力行、 の心の型、これは受けいれる体位、受諾迎入 サ行、 の心の型、これは己と共になる体位、共鳴歓喜 夕行、 の心の型、これは進み奪ふ体位、突進奪取 ナ行、 の心の型、これは出入し噛む体位、律動繁忙 ハ行、 の心の型、これは広げて希む体位、欲望露出 マ行、 の心の型、これは囲みおさへつける体位、抵抗獲得 ヤ行、 の心の型、これは激情する体位、抱擁狂乱 ラ行、 の心の型、これは心身をむすびつける体位、交情往来 ワ行、 の心の型、これは雑を整理して自分にかへる体位、終結孤影 性体位(二) ア段 拡大集抱心組 欲望を露出し、 抱擁し狂乱する エ段進取守備心組 突進して奪取し、抵抗のあと獲得する ウ段迎入分析心組 受諾して迎入し、律動が繁忙になる イ段原体連絡心組 共鳴して歓喜し、交情が往来する オ段整理心形 整理し終結して孤影にかへる 「性体位」のほうは投稿しなかったが、この叫び声は、唇が食物を入れるときと、ややにてくるのサ。 これらは、性行為の一部分に回転するアカサタナハマヤエラワの十の心型の声をきいてみたにすぎないヨ。 実際には.もっと多くの部分がいりまじるから神秘らしいたはむれがおこるヨ。 このなかで ハ行の声は青い恋 ヤ行の声は紫の情炎 夕行の声は橙の角 マ行の声は赤い心臓 力行の声は黄色い果実 ナ行の声は緑の呼吸 サ行の声は純白の愛 ラ行の声は黒い礼服 ワ行の声は灰白の孤独。 ア行の声は綜合発光 と、歌ッたでしヨ。 これも、太陽の光線からくる気力とつながる声の色にしてあるのサ。 一白二黒三碧四緑五黄六白七赤八白九紫、とゆふのがあるヨ。 一白を「一灰白色ワ行心」 「二黒色ラ行心」 「三碧青色ハ行心」 「四緑色ナ行心」 「五黄色力行心」 「六白橙色夕行心」 「七赤色マ行心」 「八純白サ行心」 「九紫色ヤ行心」 「十綜合色米ア行心」 と、太陽の光線の気力と心型とをつないでみた性質の声を.ここでもきいてみたのサ。 こうして.太陽系現象の法則の組みあはせを.生物の行為の法則に.照らしあはせて、眺めようとするにすぎないのサ。 ここに、性行為にきこえた関連をならべてをく∃。 一灰白 整理心 ワ行 孤独 逃亡 二黒 連絡心 ラ行 礼服 連帯 三碧(青) 拡大心 ハ行 恋 願望 四緑 分析心 ナ行 呼吸 出入 五黄 迎入心 カ行 果実 貯蓄 六白(橙) 進取心 タ行 角 攻撃 七赤 守備心 マ行 心臓 防衛 八(純)白 完全心 サ行 愛 無限 九紫 集抱心 ヤ行 情炎 熱中 この関係が.心型の感情をかんがへると.糸のようにつながッて出てくるのサ。 人生萬事.これをくみあはせると.基本的なものがでてくるはずだとして、ならべるだけだヨ。 僕の語った男感は。射精かなづかひのほうにすぎないネ。 女感を。男には絶対にわからない、とするのサ。 ちょうど、戦後のかなづかひが僕には快感をおぼえないのと、ひとしいと、おもふヨ。 戦後のは、女感かなづかひでしょう。 これを書いてからだいぶあとに、瀬戸内晴美氏の「死せる湖」をみつけたヨ。 そこに、女感を発見したネ。 「何度でも深い波のうねりにまきこまれ」とあるヨ。 ナルホド、或る女はそうなのかナ、とおもふネ。 「揺りあげられ、揺りさげられる」とあるが、これも男感にはわからないだろうナ。 「花火のように波のてツペんに打ちあげられる」とゆふし、「とめどなく波の底めがけて落下する」とあるヨ。 ナルホド、別の女はこうであッたのかもしれないネ。 「火の粉になッて消え」とあるし。「隕石のかけらになッて微塵になりたい」とよめば、他の女はそうなのかとおもふヨ。 僕は。すッかり感心したネ。 ナゼ感心したかといへぱ、僕も舟にのツて揺られたことがあるヨ。 屋根からおッこちたこともあるし、石のうへに落下してこはれてしまほふとしたこともあるのサ。 だから、女感をすこしは想像ができて、すこぶる興味をもツたのだヨ。 けれども。男感のキカイとは、キカイの構造がちがふから。体感する方法はまツたく無いわけだネ。 このことは、いまのかなづかひの快感が僕にはわからないのと、にてゐることにおもふのサ。 ここでおもひだしたヨ。 私が男感女感の話のところで、「女は、浮くワ、散るワ、折れるワ、落ちて行くワ、死ぬワ、どうもありがとう、と、おまかせする恍惚の極限にむせんでたほれる歌をうたふと聞いたネ」としたネ。 改稿するまへには。「リソゴが落下して行く快哉。花粉が乱れとぶ中での浮遊の歓び。散る花の露呈してしまふ無我の叫び。になツて恍惚とするのですか」とも言ッたヨ。 どうして男が、女感を推理できるかといへば、十の心型が男心体にも回転してゐるし、おなじ十心型が出すアカサタナハマヤラワの声を、女心体も叫ぶとしたからだヨ。 だから相手の心体のなかを推理することはできるサ。 だが、男心にはの突出する心型が先頭へでてるし、女心にはの迎入する心型が先頭にあるから。お互ひに感覚を、体感することはでぎないとみるヨ。 それだから。「わゐうゑを」の字をしツてゐるか若者よ、と語りだした。 五十一音字。声の感情体かなづかひを、男感のものとゆふヨ。 これを射精かなづかひとみるヨ。 いまのは女感のかなづかひではないのかナ。 受けとるほうではないかナ。 だが。芸術心と宗教心は、出すのが主体ではないのかナ。 これらは。男心でないかナ。 |