太陽魔術                                                                               

もえる(燃)とヤ行
 <コメント>
父は、もえる(燃)の原形は「もゆる」で、もえる「え」は「ゆ」が変形したもので、ア行の「エ」ではなく、ヤ行、YA・YI・YU・YE・YO、の「YE」で、こい「来い」の「い」もヤ行の「YI」だという。
ヤ行の声は集抱心。心型記号は
「集めかへる、寄せる、心を集中する、熱中する、情熱」などの心の型。
来い「コイ」とは・・・・・・。
「コ」は迎入心で、「イ」は集抱心。
来いとは、迎え入れて、集め抱える心。
なるほど。
では「もえる」は?


 
神話では、太古のはじめに生命光体が地界へきて、ものを集めかかへるときに、の心型になったとした.
やがてそれは.唇が物を集めよせる、腕が人を抱へる、指が物を集めよせる、皮膜が内部をかかヘる、臓器をつつむ、のようなところにはたらいた。
眼球をつつむ瞼のような、この集抱心型が声をだしたら、(男は、ヤの字、ヨの字、Yの字.などの形に、集めよせる感情をかんがへもしたが、しばらくかかって、子宮が子をかかへるような.心型は、ヤイユエヨY系をさけぶときこえた)。
だから.ヤ行Y系の声には「集めかへる、寄せる、心を集中する、熱中する、情熱」などの感礬が基本的にはあろうとした。.

正月に病床から起きた男も、秋頃には、食事も性食も型のようにとれるまでになってゐた。
夜は女にあひよる躰をもった。
やまひとゆふものは、食事や性食のあとよりもたちまち忘れさられるところまでなほってきた。
男はヤ行のあるコトバをかんがへてゐる。
夜。相寄る。やまひ。やすむ。もゆる。
こうしたコトバが、ねてもさめてもうかんできては、男をつつく。
ゆめの中にまではいってくる。

夜。寄る。これは「(ヨ)集まり(ル)つながる」となる。夜は、なにもかも集まってしまふものかナ。
または「(ヨ)抱へる(ル)左右」ともなると、夜は、かかへる、つつむ、ものかナ。

仕事をやめて、躰をやすめる。
「やめる」の声は、(ヨ)寄せて「(メ)動きをこらへる(ル)方へと」となるから、「やすむ」ことの「(ヤ)寄せる(ス○)基点に(ム)動きをこらへて」となるのと、すこしばかり違ふらしい。
「やめる」には、マ行の(マ)動きを内にこらへる」があって,「カをよせ集めて動きをおさへる」ところをみるし、「やすむ」のは、サ行の「基点」の「ス」があって、「その基点に動きをこらへる」となるのだ。

英語も、基点に、やすむらしい。
「やすむ」の「す」とおなじ「S」がある。
REST(休む)、「(R)そちらからこちらへ(S○)基点を(T↑)とる」としてみよう。

ヤ行を、集抱心型の声として、「集める.よせる、かかへる、抱く」の感情とみたが、「集中する心」とゆふ形がつよい。
コイ(来い)とは、「(コU)迎へ(イ)よせる」となって、「(コU)受けるほうへ「イ集める」心のさけびになるし、「ゆけ(行け)」となれば『(ユ)集中して、それによせて(クU)入れ」ともでてこよう。

だから、「寄る」のも、「(ヨ())それに集中して、(ル)こちらからそちらへ」とだすことにみた。

英語の、YOU(君)の「Y」も、それによせる、抱きかかへる」心をあらはすことにみえる。
「(Y)それに集中する心、相手をかかへる心」にみえてくる。
「よろめき」の「よろ」も。「(ヨ))それに心を集める、それを抱へる。それに集中する、(ロ)こっちからそっちへ」とみえる。

「めく」のは、春めく、などともいって、「め」のうちは「(メ)動きが中にこもって回転してゐる」から、それが、「く」になると「(クU)引く、迎へる」わけで、動力がはいってくる、うごめきが引きだされてくる、のだろうか。
そこで、「よろめく」のは、(ヨ)寄ろうと『(ロ)こっちからそっちへ(メ)おさへられてゐた心が(ク)引きだされてくる」ことになるのかナ。
その「よろめき」の「め」の「(メ)おさへられてゐる心の内転が」集まってくる、集中してくる、熱中してくると、「もえる」となって、「(モ)おさへられて内転してゐる心が(ユ)熱中してきて(ル)他のほうへつながる」ことになる。
ラ行の「ル」で「(ル)つながる」から。うごきが外へみえてくるらしい。
「もえる」の「え」は、「もゆる」の「ゆ」とおなじに、ヤイユエヨの「YE」で、Yの感情の声とみえた。
火が「もえるのも、「もゆる」とおなじに、YA,YI、YU,YE、YOの「YE」で、「火が(モ)動力の内転が(エ)熱中し。集中して(ル)他のほうへつながる」から、動力が外へうごきだすのだろう。

「ゆめ」には「め」があるから、夢は。「(ユ)抱へられて(メ)中で動きが回転する」らしい。
英語の夢にも、「M」があるから、やはり、「(M)中で動きが回転する」とみえる。DREAM(夢)、「(D)集みの(R)つながりが(M)中におさへられて動いてゐる」のだろうナ。

山野には、赤や紫がひしめいて、ようやく灰色の枯れ葉へうつろうとしてゐる秋色の日、男は室蘭の書店まで行って.外国語の入門書を六冊ほどもとめた。
人類の躰の構造はおなじなのだから、心体の感情がさけぶコトバにも、世界中におなじようなものが、おびただしくなければならないと、男は、独歩の道を行った。
男には.ソビエト映画もアメリカ映画も、泣きごゑや笑ひごゑは、日本人と似てきこえる.
 
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