太陽魔術                                                                           

 血液心型
<コメント>
万物は9つの心型とその組み合わせで出来ている。
血液もそうだとすれば、血液型も9心型の組み合わせから出来たはずだ。
血液型が違うのは心型の組み合わせが違うかれではないか。
こんなことから、血液型による性格、気質の違いを心型から分析しています。
不思議なことに、従来から言われている血液型による性格診断と一致するようです。


(男の推理は八方へとのびて、さまざまのことをやってみたのです。
これもその一つだが、つぎのものをみたら、男の推理をあなたのほうが先に気づくかもしれません)
 
男は、新入生めいたことを書いた。
 進取心型−突出、占拠、一本気、直情。
      迎入心型−受入、受動的、温和、豊富
     分析心型―批判、分析、緻密、化入、選別
    拡大心型−希望、想像、空想、八方的、拡大。開放。
   集抱心型−集抱、集中、熱中、情熱、愛憎。
    守備心型−守備、抵抗、囲む、頑剛、動力。
    原体心型−基礎、本質、不滅、中心、共存、共感、完全。
       連絡心型−待期、連絡、中立、社交、左右、正反対。
     整理心型−排泄、整理、元に戻る。
この九つの心型が、相性で二つづっの組になったのだ。

 =(心をひろげて)、(それを集めたい)
=(進むときは)、(自分を守ろうとしてゐる)
  =  (受けいれると)、(それを選別する)
  =(中心に、基点に、円満に)、(つながろうとする)
   = 整へる心、末尾にくる心。
(これは発出心と表裏の関係になろう)

男は、健康の知識に関する(昭二五、自由国民社発行、健康の百科辞典)をめくりはじめた。
そこで、輸血の知識のところに、つぎのことをよんで、たちまちとらへられてしまった。
「一時、O型は自信にとんで生活力がさかんであり、A型は温順細密、B型は陽気で社交ずき、AB型はAとBの両方いりまじった気質といった人もあったが、現在はみとめられてゐない」

男はこの記亊にひっかかった。
「ハテな」と感じた。
九つの心体の性質と、その九心型が人体の構造につながってゐることを考へてきたから、すぐに、ピンときてしまった。

A型は、温順細密。
B型は、陽気で社交ずき。
O型は、自信にとみ生活力がさかん。
AB型は、AとBの両方いりまじった気質。
男は、これをスグに二つづつの気質に分けてあると発見した。

A型は、「温順」「細密」 
B型は、「陽気で」「社交ずき」
O型は、「自信にとみ」「生活力がさかん」
AB型は、「AとBの」「両方いりまじった気質」
男には「これは、心型五組の性格と一致してゐるナ」となったのだ。
これに気がついたとき「適中してゐるナ」と心がをどりあがった
が、かなしいことに男には専門がない。
男は冷静に、二つの気質のあひだがらを、みつめた。

A型を「温順、細密」とある。
これは「心組だナ」とおもった。
心型は、耳のあな、鼻腔、口のなか、胃袋、のように、くるものをハイハイといれる受動的な性格で、これは「温順」のことになろう。
そして、心 型は、その入ってきたものを、アレコレと分析する性格で、これは「細密」となろう。
A型を「温順、細密」とある。
男はA型を、 心組の性格を強く表てにだした気質としてみつけた。

B型を「陽気で、社交ずき」とある
これは、 心組だナ、とみた。
心型は堂々二コニコ平然不敗の心で、まったく太陽のような陽気だ。
また、一心型は、一方から他方へ連絡する心、つなぐ心、中立の心、とりもつ心、で、これを「社交ずき」とみられよう。B型を、「陽気で、社交ずき」とある。男は、B型を、 心組の性格を強く表てにだした気質としてみつけた。
男には、これはあまりにもピッタリあたりすぎたことにおもへてくる。
偶然だとけなされよう。
しかし、あらはれてきたものの声をすなほにきくほかない。

O型を「自信にとみ、生活力がさかん」とある。
これは、心組の性格にあたることを、すぐ気づく。
心型は、抵抗する心だし、自分の力を内にまもる心だとしたから、「自信のある心」となるだろう。
「自信」があるからこそ相手に抵抗するので、「自信」をなくしたらヘタヘタとまゐるにちがひない。
自分の考へを守れなくなるだろう。
それに、↑心型は進取する心、進む、取る、占拠する心としたから、これを「進取の気性」とすれば「生活力がさかん」ともみられよう。
○型を「自信にとみ、生活力がさかん」とある。
男は、○型を、心組の性格が表てにつよくでた気質とみてをくほかはなかった。

AB型を「AとBとの、いりまじつた気質」とある。
「この見方は、統計的比率のとりかたが、私のかんがへよりも浅いのではないかネ」と、男は、まことに出すぎたものの言ひかたをした。
「AB型の気質は、心組の性格がつよく表てに出た気質だろうとなるのだヨ」と、男には都合のよいあはせかたをする。
なぜかと言ふと、心組のなかの、心型は、心を八方へひろげる、おもひをひろげる、願望をあたり一面にはなつ心とみれば、うきうきした明朗さになるだろう。
これが、「陽気にして、社交ずき」のB型の気質とにてくる。
また、心型のなかの、心型は、寄せる、かかへる、集める心なので、これが「温順で、細密」のA型の気質とにてゐることとなろう。

AB型を「AとBとの、いれまじった気質」とあるが、男はこれを心型の性格のつよく表てにでた気質とかんがへるのだ。
結局、男は、これをつぎのようにまとめた。
A型は「温順、細密」。これは、UV心組の性質がでてゐる。
B型は「陽気で社交ずき」。
これは、心組の性質が主にでてゐる。
O型は「自信があり、生活力さかん」。
これは、心組の性質がでてゐる。
AB型は「AとBとの、いりまじった気質」。
これは、心組の性質が主にあらはれてゐる。
RH因子、これを 心型の「整理、排泄」の気質がつよいもの、と、男はしてみた。

男は、九つの心型が躰の構造のあらゆるところに回転してゐるとみてきたから、血液型による性格も、統計的な比率のうへにはあらはれるのだろう。
とするかんがへかたにおちつくのだ。
そして「現在はみとめられてゐない」のただし書きについて、男は、つぎのように説明する。

「その人が強くもってゐる気質も、時と所と場合によらなければ、表面へあらはれないことがあろう。
また、血液型だけ、心型の性質が回転してゐるのではない。
顔にも九つの心型はみな回転してゐる。
鼻だけにも、九つの心型の性質はみな回転してゐる。
手だけにも、九つの心型の性質はみな回転してゐる。
それから、遺伝からきた影響で強い回転をあらはしてゐる心型があろう。
生れ年の月日や地界現象からうけた影舂で強い回転をあらはしてゐる心型があろう。
環境の彭響から受けて強く回転してゐる心型もあろう。
躰の、どの部分にも回転してゐる九つの心型の性質は、時と所と場合とをえらんで、表面へでたり、中へ引いたりしながら、生涯をつれて行くだろう。
この、血液型からみた気質の統計をとった方は、比率としてそうした傾向をみつけられたにちがひない。
けれども、血液型だけで、人の気質を一様にきめられはしないことになろう。
生命プラス物質のくみあはせでできてゐる生物である人間の気質を、物質のような限定法則のなかには、いれてしまえないにちがひない。
けれども、どの人の躰も九心型のくみあはせで回転してゐるとみれば、血液型に回転する心型の、強弱の統計的な比率はでてくることになるはずだ。
血液型からみた気質も、人を判断する見方の一つにはなろう。
人相からみた気質も、陰毛からみた気質も、唇からみた気質も、それぞれ、人を判断する見方の部分をしめることにはなろう。躰のどの部分にも、九つの心型の性質が回転してゐるとみれば、表面へ強くあらはれてゐる心型をみつけ、その人の気質をのぞくことができるだろう」と。
かなしいことに何の専門もない男が、しらずしらずのうちにいつのまにか生理のことにまではいりこんでしまった。
男の思考はとどまるところがなくなってますます八方へとひろがってきた。
病気の熱がのぼるようにおさへがきかなくなった。
 
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